kabukityou020
東京都の新宿、池袋の労働基準監督署がアニメ制作会社に対する指導に着手した。
これは2011年時の調査結果において、アニメ制作会社の賃金支払いならびに、労働時間に
ついての違反が多数明らかとなったため。
アニメ産業は現在、明らかに現実に即していないビジネスモデルで動いており、
アニメーターはその中でもっともしわ寄せを受けているといわれている。
アニメ産業はスポンサーがつきにくく、特に深夜アニメなどは視聴率は1%に満たない
こともある。このため、アニメの制作費用をペイできず、高額なDVDやBD、
マニア向けのグッズ販売で帳尻を合わしているのが現状だ。
昨今のアニメブームともいうべき状態にあって、韓国や中国との価格競争にも晒されている。
しかし、適正な労働環境の確保は企業として当然の責務であり、それを守らないということは、
不当な価格のダンピングと捉えられるうえに、社員の健康を害する非人道的な行為である。
アニメやマンガが好きだからと、長時間の低賃金労働を進んで行うものもいるが、
彼らは不当な価格ダンピングの片棒を担いでいることを自覚しなければならないだろう。
今後は激務による体調、精神の不調をきたさぬよう、十分な配慮が望まれる。

労働新聞社2012年11月26日発行2898号より