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『インフィールドフライ後にサヨナラ』


2012年7月12日に行われました、高校野球神奈川県大会1回戦で珍事が起きた。
ルールについての確認不足といえばそれまでであるが、これで夢が潰えたとしたら
実にいたたまれない。一生涯のトラウマとなりかねない。
いつの日か、笑って話せるようになることを祈るばかりである。
 

【概要と解説】
同点で迎えた最終回、日大藤沢高校はワンナウト満塁のチャンスをつかんだ。
しかし、打者は平凡な内野フライを打ち上げてしまう。
この場合、故意に落球することで複数のアウトをとるという行為を防ぐために
野球の中でも一番ややこしいルール「インフィールドフライ」が宣告される。
インフィールドフライと審判が宣告した時点で打ち上げたバッターはアウトとなるが、
試合は継続している。つまり、タイムがかかった状態にはならない。
審判によって何らかの裁量が与えられる場合、原則としてタイムがかかるのだが、
インフィールドフライはその適用がないのである。 

ここでは試合が継続中にも関わらず、守備側の選手たちはタイムがかかっているものと
思い込み、ピッチャーのそばに集まってしまった。
その一瞬の隙を見逃さず、攻撃側の選手がホームに突入。
ホームへの盗塁を成功させ、サヨナラ勝ちとなった。

極めて珍しいケースではあるが「インフィールドフライはインプレー(タイムにならない)」
という野球少年なら知っている大原則から考えれば、これは完全なる守備のミスといえる。