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一言でいえば、異常事態だ。大学の講義中に「平和とか 言ってるくせに 火炎瓶」という
風刺川柳を読み上げた大学教授に対し、同大学4年生の34歳の男性についての名誉毀損が成
立した。那覇地裁の裁判長井上直哉氏は、訴えを起こした男性が火炎瓶を使用する過激派で
あるかのような印象を与えたとしている。

ただ、状況がどのようなものだったかは不明だが、名指しした上での発言ならいざ知らず、
空に投げるような、唾棄するような川柳の読み上げで、名誉毀損が成立するなら、あらゆる
発言は規制の対象となり、極めて窮屈な世の中になるだろう。

法令遵守は結構であるが、と同時に信条、思想の自由、表現の自由があることも忘れてはな
らない。自身の意見が尊重されるには、まず相手の意見を尊重することが原則となることを
忘れてはならないだろう。